スキンケア素材を探す旅 -ロンドンVol.5-

フォミュラボタニカ カンファレンス2017

土曜日になりました。

今回の目的であるカンファレンスは今日、明日の二日間

こちらの会場で行われます。

 

私はブランドを起ち上げているわけはないので、

自分が関係あるとは思っていなかったのですが、

ちょうどタイミングよく

時間が自由に使えるようになったので

このチャンスを逃してはいけないという直感のようなものが

働いたようなのです。

 

直感には従うべきだと

ますます強く思うようになっています。

 

直感を磨く訓練が少しは成果がでてきたのかもしれません。

ご挨拶

イギリスのオーガニックコスメティックサイエンススクール・フォーミュラ ボタニカとは4-5年のお付き合いになります。

 

会社員をしていたころ、ナチュラルなスキンケアフォーミュレーションの学校を探していて出会いました。英語も勉強できるしおもしろそうと軽く勉強しはじめたのです。

 

日本人は初めてだったらしく、しばらくすると世界の国々からオンラインで勉強しはじめる人が増えて、スクールもとてもスケールの大きな組織になっています。

 

多くのスタッフやメンバーたちとは、オンラインではよくおしゃべりしているので、初めて顔を合わすのですが、はじめましてというより、やっと会えた!という想いが強いのです。実際に会うということがどれだけ大きな力を持っているかを実感できる体験でした。

 

 

 

ニールズヤードレメディーズ

カンファレンス最初のお話しは、

オーガニックコスメなら外せないニールズヤードレメディーズのヘッドフォーミュレーターMs.Fran Johnson

"The Challenges of Green Formulating"

 

ニールズヤードが考えるこれからの

よりグリーンなスキンケアの展望を聞くことができました。

 

よりグリーンなスキンケアのために

活動するべき要素は多くありますが、

ニールズヤードとしての活動とその内容

考え方についてのお話しです。

 

 

グリーンなスキンケアを通して

どんな世界をつくりたいのかが明確で

グリーンスキンケアブランドひとつひとつがそれぞれのビジョンを持つことで

よりこれからの世界の様子が大きく変化する可能性があるのではと感じるお話しでした。

 

グリーンスキンケアは今後も拡大することが予測されています。

スキンケアで地球環境をよりよくできる活動ができるということも明らかです。

 

日常のスキンケアがどれだけ地球に影響を与えているかを考える機会はまだまだ少ないですが、

知ることを地道に続けていくことがやはり大事なんじゃないかと思うのです。

ヴェレダ

お茶の時間をはさんで、次のお話しは

”Weleda" Ms.Jayn Sterland 

"How Truly Sustainable is 'Sustainebility'"

 

「サステイナブル」という言葉、

よく聞きますけれど、サステイナブルとは何かと即答できる人はそう多くないと思います。

 

歴史的、経済的、環境的、社会的など様々な視点からの

”Weleda"が考えるサステイナブルについてのお話しです。

”サステイナブル”は、

「持続可能であるさま。特に、地球環境を保全しつつ持続が可能な産業や開発などについていう」なんだそうです。

 

サステイナブルは目指すけれど、

どんな風にそれを実現するか具体的に見つけ出して実行している企業は

まだまだ少ないようですが、

”Weleda"は、いち早く目標を掲げてサステイナブルなスキンケアブランドとしての活動をはじめています。

 

そして、それを実現するためには、企業だけではなく、

消費する側がサステイナブルについて理解し、

行動することが欠かせません。

 

スキンケアだけではなく、生活のひとつひとつにサステイナブルを意識することから

ほんとうのサステイナブルは可能になるのではないでしょうか?

 

オーガニック認証パネルディスカッション

オーガニック認証を意識して生活しているという方

日本にはどれくらいいらっしゃるでしょうか?

 

スキンケア製品を選ぶときに

オーガニック認証がついていれば安心と思うことがあるかもしれませんが、

 

オーガニック認証がついていないものは、心配と考えることはありますか?

 

日本では、有機JASマークがついた食品も限られた場所でしか買えなくて、「無農薬栽培です」「有機栽培です」という販売者の言葉を信じるしかないのが現状ではないでしょうか?

私もその現状にあまり疑問を感じることはなかったのが正直なところですが、

世界の認識は、全く反対の方向に進んでいて、

認証のないものは、オーガニックとは認められないという流れになっています。

 

いくら言葉で、「有機栽培です」と言ったところで、

認めてはもらえなくなっているのです。

 

言われてみれば、当たり前のことなんです。

消費者が安心して買える基準をクリアしているかどうかを見分ける方法はないのですから。

 

認証を取り、維持するための労力や費用が膨大だというのも現実問題。

認証側だけが儲けているのではないという疑問があるのも事実。

 

なんとか、問題をクリアして、安心な買い物ができる世界になるように

皆が考えるべきときにきているように感じます。

 

認証だらけの世界もなんだかなぁと感じることがあるので、

シンプルに洗濯の基準を表す方法があるといいですよね。

ピンク ブティック ヴィジビリティ

ここからは、ブランディングのお話しです。

 

ロゴやデザインを整えるだけでは

ブランディングにはつながらないということは

すでに多くの方が理解されていることでしょう。

 

小規模なスキンケアブランドにとって、

その他大勢から抜け出すための

ブランディングはとても気になるところです。

 

日本でも世界でも他にないポジションを

みつけるために日々格闘を続けているブランドオーナーは

後を絶たないはずです。

 

自分だけのニッチを見つけるためには、

いくつかの簡単そうで難しい難関があって、

ここを通過した人だけがたどりつく道があると、数多くの起業家と話していて確信しています。

 

この話題については、また別の機会に!

 

ブランドとして伝えたいことが決まったら、書いて伝えることはもちろん、

これからは、ライブでブランドの考え方をアピールしてみましょう、というのが

今回のブランディングワークショップのテーマです。

 

私もシャイな日本人なので、セルフィーも好きじゃないし、

ビデオで語りかけることには、戸惑いがありますが、

やってみるとけっこう楽しいものではあります。

 

時代はすごいスピードで変化していることを感じます。

イヤなことをする必要はないとは思いますけれど、理解することは大事かもと思います。

フォーミュレーター仲間とインド料理ディナーへ

充実した一日が終わり、

フォーミュレーター仲間とおいしいと評判のインド料理レストランでディナーを楽しみました。

 

お互いのビジネスでの悩みやこれからの夢などを語り合い、

グリーンスキンケアビジネスの楽しさをいっそう深める機会になりました。