スキンケア素材を探す旅 -京都京北Vol.1-

蒸留と香りの足浴

9月の終わり

まだ暑い日でしたが

日差しが秋らしく変わる頃

京都洛北で植物から精油の蒸留されている

株式会社K・Kファームさんに

お誘いいただいてお邪魔してきました。

 

以前からずっと行ってみたいと思っていたので、

とても楽しみにしていたんです。

 

京都駅で待ち合わせて、

車で約1時間

山道を走って着きました。

 

前日までの悪天候と打って変わって

すばらしい秋晴れの日

 

蒸留が終わりまだスギとクロモジの暖かい残渣を使用した足浴で

お迎えしていただきました。

 

 

材料の粉砕

蒸留する前に

材料となる植物は洗浄して乾かし、粉砕します。

 

日本産のハーブや薬用植物がもっと増えればいいと

簡単に思ってしまいますが、

この洗浄や粉砕の作業は

とても手間と労力が必要な作業です。

 

粉砕は器具を使えば人力でもできなくはありませんが、

機械を使う方が効率的。

でも、機械類は得てして安価ではないというのが

悩みの種なんです。

 

蒸留の現場へ

植物を蒸して出た蒸気を冷やして

取り出す植物の工程を蒸留と呼びます。

 

取り出されたエキスは、

水性と油性のパートに分離し、

油性部分を精油

水性部分を芳香蒸留水、フローラルウォーター、イロドラ、

ハイドロソルなどと呼びます。

 

このどちらもが

 

グリーンスキンケアの大切な素材になります。

 

こんなに手間暇をかけて作られた

スキンケアの材料は

はやり丁寧に設計されたスキンケア製品になってほしいと

心から思います。

 

よく化粧品はほとんどが水だから、

儲かるでしょ?と言われますが、

こんなに大切に作られた芳香蒸留水では、

そんなわけにはいかないのが現状です。

精油と芳香蒸留水

辺り一面にすばらしい芳香が漂うなか

蒸留されたエキスが出現します。

 

家庭用の小さな蒸留器では

分離するほどとれないので、

こんなにしっかりと水と油がわかれているところを見ると

感動さえ覚えます。

 

自然からスキンケア素材を取り出すのは

簡単ではありません。

 

だからこそ、グリーンスキンケアと

いわゆる普通の化粧品とは

全く違うものであるということがわかります。

 

この違い

わかっているようで、わかっていない人がまだまだ多くて…

これからのグリーンスキンケアをどう伝えていくか、またひとつ課題が増えました。

 

この洛北を訪れて

時間はかかるかもしれませんが、きっと解ってもらえる日が来ると信じることも同時にできた

嬉しい時間になりました。

道の駅も楽しい

洛北の道の駅には楽しいものがいっぱいです。

 

可愛らしいニンジンの間引きしたものや

メダカなんかも売っています。

 

私は思わず新米を買ってしまい、大阪に抱えて帰ることになりました。

 

季節の野菜たちも買って、大満足です。