スキンケア素材を探す旅-隠岐の島 Vol.3-

隠岐の島のお祭りをお手伝い

この日は、隠岐の島の夏祭り。

お天気も気持ちよく、お祭り日和です。

昔ながらの伝統がきちんと残されている感じがして、

お祭りの原点を考えるきっかけとなりました。

勇壮なお祭りもいいけれど、こんな厳かなお祭りもすごくいい!

 

4か所の神社が1社に集まり、お祭りの行列が町を行きかいます。

町の人たちは、行列の皆さんのために、お茶や飲み物を用意して待っています。

このお茶出しをお手伝いさせていただきます。

裃姿で行列はとても暑そう。

 

私が子供の頃は、夏祭りには踊りながら町を練り歩いて、

所々で休憩所を設けて、町の人たちがおもてなしをしてくださいましたが、

今はそんなことも少なくなってしまったようです。

 

ずっとこの美しいお祭りが続いてほしいものです。

隠岐の島でも過疎がひどくなっているようで、

お手伝いをさせていただいたカフェの店主さんも

危機感を覚え、何とかしなくちゃ、と思っていらっしゃいます。

 

どこでも、女性が「何とかしなきゃ!」と頑張っているんです。

隠岐の島の古民家探訪

スキンケア素材を探す旅-隠岐の島編-
ツバキの実

 

隠岐の島は独特の生態系を持つ島で、

不思議なことに日本の北から南までの植物を

見つけることができるのだそうです。

 

お祭りのお手伝いの後は、奈良から隠岐の島に移住して、

カフェ開業の準備中の女性のお話しを聞くことができました。

 

車に生活に必要なものを積んで、隠岐の島にたどり着き、

車中生活を続けながら、場所探しから始められたのだそう。

 

たくましい女性はやっぱり素敵です。

元豪邸、蔵付き、小さな畑付きの古民家が素敵なカフェに生まれ変わるのが楽しみです。

 

島の不動産やさんに、空き家を数件見せていただきました。

どの家にも庭に魅力的な植物が!

隠岐の島の植物の豊富さと力強さが徐々に見えてきました!

隠岐の島には椿も多く、見学した古民家のひとつの庭にも

つやつやした椿の実がなっていました。

昨年は、この実を集めて椿油を搾油されたのだそうです。

 

油は買うものだと、私もつい最近まで思っていたけれど、

昔は庭にあるもので、大切に油を搾っていたということに想いを馳せ、

昔の人のすごさを改めて感じたのでした。

 

最良の油をとるために、工夫を積み重ねて

丁寧な工程を経て気持ちよく使える油に姿を変えてくれるんです。

そう思うと、油がとても愛おしいものに見えてくるのが不思議です。 

壇鏡の滝へ

雨上がりに「日本の滝百選」「日本名水百選」に選ばれている、壇鏡の滝に連れていってもらいました。

ここは、地元のひとたちも認める神秘的な場所。

この日の天気がこの場所をいっそう神秘的にみせてくれたようです。

蜩の声が不思議な魅力をもりあげてくれました。

 

海岸沿いの広大な景色と違い、

この空気は今までに経験したことのない別世界。

いつまでも忘れることはないと思います。

 

次回で、スキンケア素材を探す旅-隠岐の島編-は完結です。

隠岐の島での最終日は、帰りたくない~と叫びそうになるような出会いがありました。